これからの美容室について、自分の独断と偏見で書いてみます(笑)。
先だってオーソモレキュラー医学会に参加させていただいたことをブログに書きました。
人生100歳時代。少子高齢化が進み、社会構造が変わり、健康保険料も値上がりしていく中で、従来の西洋医学一辺倒の対処療法を主体としたお医者さんと、西洋医学だけでなく東洋医学、伝統療法、栄養医学等を学び、その患者さんが健康で幸せに生きていくことに根差した医療を提供するお医者さんと、今後どちらの医療が医者が、社会に支持されていくのかという転換点を医療の世界も迎えているということを述べさせていただきました。
そしてこの事は、美容業界でも同じであるということを述べました。
単にスタイルやデザインを創る美容室と、ヘアデザインは当然としてヘアケア、ヘルスケアアドバイスができる美容室、、、どちらが選ばれていくのかという転換点を美容業界も迎えていると・・・。
パーマやカラーなどアレンジできる髪があってこその美容技術。頭皮ケアという概念が今では当たり前になっていますが、我々は20年以上前から「健康な髪は、健康な頭皮があってこそ」ということを言い続けてきました。そして、健康な髪を生み出すためには、やはり「健康な心身」が必要だと。だからこそインナービューティーについても拘ってきました。今後、中高年層の人口が圧倒的に増えていくなかで「健康に配慮した美容室創り」はまさに経営的な問題なのです。
この20年美容業界を見てきて思うこと。
技術があって発信力のあるサロンさんにおいては、ヘアケア中心の美容室でもまだまだ繁盛店もたくさんあります。でも悲しいかな、20年以上美容業界を見続けてきて思うことは、ずっと繁盛し続けているお店はほんの僅かだということです。逆にヘルスケアにこだわってきたお店は、その歩みは遅くても、確実に成長しているサロンも少なくありません。
そして「ヘアケアのみのお店」と「ヘルスケアにまでこだわったお店」の圧倒的な違いは、その店販力です。弊社のクライアントサロンにおいても、お一人サロンでも店販売り上げが月100万円を超えるお店も珍しくありません。当然勉強することも多く先生自身は大変です(笑)。時には、家族と向き合うような覚悟も必要になります。決して一朝一夕ではなく、お客様と真剣に向き合った時間に比例しての業績なのです。よく店販は信頼の証ともいわれますが、まさにその通りなのです。
「美容室は、美しく健康に生きるための情報発信基地」
これからの新しい時代、そんな存在として社会に位置する美容室であってほしいと願ってます。そしてそれは、美容室がお客様に必要とされ続けていく、確実に一つの経営モデルなのです。
例えばラーメン。どれほど美味しくても、体に良くても、そのことをお客様に発信しなければ、決して繁盛店にはなりえません。次回、その発信について考えてみたいと思います。

北出敏行

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