この土日の雨で、季節は夏から秋に変わった。
北海道でも先週は30℃を超える真夏日が続き、確か9月の猛暑日の記録を塗り替えたとか塗り替えないとか(笑)
まあ、それくらい暑かったということだ。しかしこの週末で気候は一転、札幌は昨日も今日も20℃に届かず、インスタ投稿ではストーブを点けたとの投稿も見受けられたが、確かに朝晩は13℃前後まで気温は下がった。
また最近のニュースで、アメリカのコロラド州ではこの9/7日33℃の猛暑から一転、翌8日には2℃まで気温が下がり雪が降ったと報道していた。異常気象が恒常化し、過去に例を見ない大型の台風や大雨による悲惨な被害はもはや珍しくない。しかし我々自身は昨今、自分に降りかからないテレビからのそんな映像にはさほど驚かなくなっている。なんと愚かなことか(笑)
コロナにおいても同様のことが言える。自分もそうだが買い物などに行くときはエチケットとしてのマスクはしているが、普段のワンコの散歩やキャンプでは着用していないし、そもそも自分事として考える意識がやはり希薄しているのだと思う。ただ、もうススキノで飲み歩く・・・ということはしないだろう。居酒屋くらいは行くかもしれないが、スナックやカラオケボックスなんかにはよっぽどのことがない限り行かないだろう。
そういう意味ではコロナ禍以前の生活には戻れないと思う。このコロナ禍でいままで当たり前と感じていた生活のいくつかの部分が削ぎ落ち、よりシンプルな生き方へと変わっていく。キャンプをしているといつも思うのだが、ただ自然の中でやりたいことや必要なことだけをして過ごす時間がなんと豊かで楽しいことか(笑)
良し悪しではなく、自分も含め多くの人がこれからは、本当にやりたいこと、必要なこと以外はやらなくなるだろう。それがコロナ禍以後の生活様式の基本かもしれない。
もっと買わせろ!もっと消費させろ!
と、無駄を創ることで経済的価値を増大させてきた大量消費社会は、もはや成り立たなくなる。地球環境を早急に復元させ、地球資源を大切にしながら、必要最小限で、それでも豊かに生きていくことが求められていく時代。残念だが、経済活動がストップすれば地球環境は回復することを、このコロナ禍の中で我々は知った。
例えば江戸時代は300年続いたが、人口は3000万人で安定していた。それが日本という国の環境許容量だった。自然と共生しながら循環型社会を実現していた。人々は生活の中に娯楽などの楽しさを求めて、歌舞伎や浄瑠璃などが生まれ文化を育んでいった。そんなに不便でつまらない社会でもなさそうな気がする。
決して江戸時代に戻ることはできないが、このコロナ禍はある意味、どの国もまず他国に頼らず自国で国民生活そのものを安定・維持させるための食糧政策、インフラ整備、所得の再配分などの基本政策を考えるきっかけになったと思う。途上国から奪うのではなく、まず各国の自立と共生を基本とすることが必要だ。
その上で科学技術や通信技術を駆使しながら新しい社会を、新しい地球をどんな形で創造していくのか?
我々は変化の真っ只中にいる。

北出敏行

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