10年前の今日、東日本大震災が起きた。ちょうど東京出張からの帰りで、新川インターを下りて会社に戻る途中で揺れを感じたことを覚えている。
そして2018年の9月6日未明、胆振東部地震が起き、被災者としてブラックアウトの日々を経験した。
災害に備え、常に飲料水や非常食はある程度準備しているし、また、キャンパーゆえ、防災グッズとして代用できるものはたくさん所有している。例えば、ガソリンランタンは2個。ガスランタンも2個。充電式のLEDランタンや乾電池式の懐中電灯は併せて10個ほど持っている。カセットコンロやガソリンコンロも複数台ある。
胆振東部地震で幸いだったのが、まだ残暑が残る9月だったということだ。もし、真冬に起きていたなら、もっと大きな被害になっていたことだろう。
実際に被災というものを経験したことから、わが家の防災にとって足りないものもより明確に知ることができた。で、以後買い揃えたものをいくつか紹介したいと思う。
わが家の場合、平常の暖房は床暖房。だが、災害時の寒さ対策として、灯油ストーブは2台、カセットガス式ストーブを4台、カセットガスも100本ほどは常備している。これらのモノは寒い季節のキャンプでも愛用している。
また、胆振東部地震で実際に困ったことが、停電時に冷蔵庫が使えないことだった。冷蔵庫の中のものが腐ってしまう。ブラックアウトの中、焼き肉をしている人をたくさん見かけたが、決して会社や学校が休みになったからレジャーとして楽しんでいたわけではなく、腐りそうなものを焼いて食べていたのだ。自分も冷凍庫にあったホルモン等を炭焼きして食べた(笑)
そして個人的に困ったことが、ビールが冷やせないこと(笑)。で、買ってしまったのが、コンビクールという簡易冷蔵庫(容量は31L)。
通常のAC電源、車のシガーソケット、そしてカセットガスで冷却する事もできる3WAY対応で、ガス缶一本で約20時間冷却できる。真夏のキャンプでもキンキンに冷えたビールが飲めるし、自宅リビングではビール専用の冷蔵庫として活躍してくれている。
スマホが生活に欠かせない現在、モバイルバッテリーを含めポータブル電源も欠かせない。ブラックアウトになった時、家にはモバイルバッテリーが複数あったことで、スマホの充電切れの心配はなかったが、テレビ等の電源を確保できず、情報をラジオやスマホのニュースに頼らざるを得なかった。現在「防災製品等推奨品」に認定されている大容量のジャクリ700(700Wh)と中容量の250Whのポータブル電源を2台用意している。
ジャクリ700の場合、定格出力500Wまでは動かせるので、テレビや電気毛布、扇風機は勿論、電子レンジにも対応する。
また、ちょっとニッチなものとしては、簡易浄水器(河川や湖の水を飲むためのモノ)、ポータブルトイレ、手動式簡易ウォシュレット(笑)なんかも備えている。
この記事を読んでいる方にぜひ参考にしてほしいことは、1000円札を複数枚用意しておいてほしい。災害時、お店にモノがあっても釣銭用のお金が足りなくなることが阪神大震災の時に報告された。高額紙幣は使い辛くなる。ちなみにわが家は1000円札を100枚、災害用として準備している。
「備えよ常に」・・・ボーイスカウトで教わった教訓だ(笑)

北出敏行

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