今季のキャンプは終了のはずだったのだが・・・。
先々週に本格的に降った雪は札幌を一面の銀世界にしたが、その雪も解けてきた。さらに先週の土日は全道的に気温が10℃を超えることと、お誘いを受けたこともあって急遽アンディを連れて岩見沢のプライベートキャンプ場「静流荘」へ出かける。
札幌はすっかり雪が溶けていたが、さすが豪雪地帯の岩見沢。岩見沢インターに近づくにつれて、雪景色に変わっていく。
プライベートキャンプ場は栗沢町美流渡地区にある。岩見沢インターから車を走らせること15分だが、山に向かっていくので残雪はさらに多くなる。かつては炭鉱があったらしく、羆も普通にいるらしい(笑)。
静流荘は個人の別荘だが、敷地内に川が流れ、テントも30張以上は余裕で張れる広さがある。ただ、冬場は電気も水道も落としているらしく、今回は用を足したらバケツで水を流すという形で利用させてもらう。
さて、今回は、総勢10人ほどのプライベートキャンプ。
テントを張る場所の雪をスコップで除雪する。テントを張ってキャンプ用の小型の灯油ストーブをインしてサイトは完成。焚火台で大量の薪を燃やし、暖を取りながら酒を片手に談笑する。今は冬キャンプ用の装備も充実しているので、雪のない時期のキャンプとさほど変わらずに手軽に冬キャンプを楽しむことができる時代となった。
夜はさすがに冷え込み、幕内に籠って焼酎を飲む。地面が冷たかったのか、アンディが初めましてのママさんによじ登って抱っこされていたことには笑えた。
雪中キャンプは25年ほど前に何度かやっている。
当時北海道大学・低温科学研究所の秋田谷先生が「雪を考える会」というのを主宰されていて、何度か参加させていただいた。
また、札幌の自然体験学校NEOSのメンバーの方とも雪中キャンプを楽しんだ。現在そのメンバーの一人が前回の南極越冬隊の隊長を務めた樋口さんだったりする。
当時は雪中キャンプできるキャンプ場なんて無かったので、お願いして幼稚園の園庭や市の公園を許可を取って使わせてもらったりしていた。今のように冬キャンプの装備も充実しておらず、ましてや薪ストーブや灯油ストーブを持ち込んだりすることもなかった。
雪を除雪しテントを張る。降り積もった雪に水をかけて凍らせ、スノーソーでブロック状に切り出し、テントの周りに積み上げ風除けにする。さらにその上からブルーシートを被せる・・・という作業で、テントサイトが完成するまで約3時間。下着は汗でビチョピチョになる。
ただ、空気が澄んでいるので晴れていれば満天の星空が拝めるのが雪中キャンプの魅力のひとつでもあるが、若い頃ならまだしも、この年齢になってはなかなか体力的にキツイキャンプであったことは言うまでもない(笑)。
でも久しぶりに楽しかった雪中キャンプであった。もうやらないけど(笑)。

北出敏行

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