この地球で人間の役割は「自然環境のバランスを整えることだ」と、ある人が言った。

例えば山火事になった時、それを消し止めたり、失われた森に木を植えることで再生させることができるのは、人間だけに出来ることだ。動物として人間には天敵がいない。ただ、自然から受け取るだけの存在だ。だからこそ、地球環境を守り、生物の多様性・生態系の維持こそが人間の役割であり、それが我々人間が生きながらえるための条件でもある。

食べ物がなければ生物は死ぬ。生物は環境が与えてくれる環境許容量を超えては生きられない。かつて狩猟生活をしていた頃は、人間もその自然のルールの中で生きてきた。そして、農耕が始まり、食べ物をある程度計画的に得れるようになる。すると死亡率が減ることで人口は増えたが、それでも自然が与えてくれる恵を大切にしながら自然のルールの中で生きてきた。

このルールから大きく逸脱してしまったのが、産業革命以後だ。足りない食物は他国から奪う。植民地時代が終わると、今度は貿易という名の搾取に変わる。生きるための食べ物が、換金作物というお金のための食べ物に変わる。そのために自然を破壊し、多くの生物を絶滅に追い込んだ結果が、現在だ。その結果、地球は温暖化し、未知のウイルスが猛威を払い、台風や豪雨が人間の生活そのものに多大な影響を与えるようになった。

 

さて現在、アメリカでは1200ものダムが撤去され、自然の形に戻されていることをご存知だろうか。

水を貯えるという観点に立てば、森は自然のダムだ。多くの生物を養い、空気を浄化し、美しい水を生み出す。まさに神様の造った万能のダムと言える。その神様のダムを開発や治水という名のもとに壊し、人間様の造ったコンクリートのダムに置き換えてきた。すべてはお金の為、経済の為。ここ100年ほどの間の出来事だ。

そのダムを壊し、もう一度自然のあるべき姿に戻していく・・・。

 

結果、川にはキングサーモンはじめ多くの魚やそれを捕食する動物たちが戻り、同時に森が再生され、たくさんの命が賑わいを取り戻しているらしい。何故か日本のマスコミはこういうことを報道しないがとても大切なことだと思う。

 

1990年代頃から、例えば作物の「昆虫の受粉による経済的価値」など、自然の営みによって生まれる利益(=自然が失われることによって生まれる損失)を科学的に考えるという新しい経済学が議論されるようになってきた。

このダムの撤去がその考えによるものかどうかは分からないが、豊かな自然があってこそ、美しい地球環境があってこそ、我々人間の豊かさも維持されているのだということを、今我々人間の多くが感じ始めている。

ダムを造るには巨額なお金が動く。つまり経済が動く。でもダムを壊すのにだって巨額な費用はかかる。ならば地球を再生させるための経済も成り立つ。どうしてそういう発想にならないものか(笑)


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北出敏行

北出敏行

代表取締役
ワンコとキャンプが大好きです。キャンプスタイルは、夫婦+ワンコ、ここ20年、ずっと4匹のワンコと暮らしてきましたが、立て続けに2匹(バーニーとミニチュアダックス)をお空に還し、今はボーダーコリーのまりりん(女の子)、黒ラブのアンディ(男の子)との生活を楽しんでいます。
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