冬至以降、少しずつ陽が長くなっていくことが嬉しい。12月なんかは4時を過ぎれば暗くなっていたが、最近は5時近くまで明るさが残っている。こうやって少しずつ春に近づいていくことが、訳もなく嬉しい。
今年の札幌は今のところ例年に比べ雪が少ないが、留萌地方を中心とした日本海側が大雪に見舞われている。ロシアでも-67度を記録し凍死する人も出ているとニュースで報道していた・・・。地球温暖化による気候変動の影響も当然あるのだろうが、昔から言い伝えられていることに「人心が乱れるとき、天災等の自然現象が猛威を振るう」というのがある。歴史の中でしか知らないが江戸時代、「世(社会)が乱れ、天保の大飢饉となった・・・」と記憶している。つまりは、心と現れる世界は一体なのだ。
さて、昨日驚いたニュース・・・
CNNによると、スウェーデンが「戦争の備え」をこの春にも国民に呼びかけるというもの。ロシアの脅威の高まりを受け、万が一に備えたパンフレットを470万世帯に配布する。徴兵制も今年から復活するらしい。
北朝鮮問題、イスラエル問題等、インターネットを調べると本当に日本では報道されていない様々な問題が世界中で渦巻いている事がわかる。当然、フェイクニュースと呼ばれるものもあるだろうが、間違いなく今世界は大きな転換期を迎えている。大きくならない地球で、資源を奪い合う資本主義そのものの限界によるものなのか、とにかく今の世界が、日本が、社会システムそのものが限界を迎えていることは確かなようだ。
戦争の脅威だけでなく、私たちの生活においても新しい脅威が起こりつつある。日本では国営であった水道事業に外資の参入が始まった。ライフラインの売り渡しとも言われている。世界では縮小傾向にある遺伝子組み換え作物も日本ではますます増える傾向にある。主食であるコメすらその流れの中にあるらしい。
命よりお金・・・という傾向が現実問題としてより身近になっていることに大きな不安を覚える。
自分が子供の頃、日本は高度成長期の真っ只中で開発が進んだ。変わりゆく街を見ながら希望すら感じていた。それでも身近に自然も残っていたし、食べ物も当然安全なものだった。それは国や行政というものを信じることができたからだ。自然破壊を横目に見ながら便利さを享受し、でもきっと社会は未来に向けより良くなっていくし、世界は平和になっていくと信じていた。
あれから30年、40年・・・。
世界は混とんとしている。自分が思い描いていた未来とは明らかにかけ離れている。さらに日本はこれから未曽有の人口減少社会に突入していく。
その中で、いったいどうやって自分の家族や社員やお客様を守っていくのか・・・そのことをここ2年ほど真剣に考えるようになった。自給自足に近づくことや化学物質から身を守ることは必要だろう。自分らしく生きることも必要だろう。貨幣経済が崩壊した時の対策として何をなすべきだろう・・・。正直分からないことだらけだ(笑)
でも今回富士を訪れて、自分の中のモヤモヤが消えた。何をおいてもやるべきことが明確に見えた。これしかないということが明確に分かった。その思いを自分の真ん中に置きながら、日々に臨んでいく。
さて20年後、どんな未来に僕らは立っているのか。20年後を楽しんで迎えたいが、でも75歳かぁ~(笑)

北出敏行

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