第二次世界大戦が終わり、世界は冷戦時代に変わる。アメリカとソ連、民主主義と共産主義というイデオロギーの対立の中、その代理戦争として「正義なき戦い」といわれたベトナム戦争が起こる。当時のアメリカ社会の実情は分からないが、「本当に正しい戦争は存在するのか?」という疑問から、当時のアメリカの若者たちは愛と平和、戦争反対、自然回帰、反体制、自由を求めヒッピー文化を築いていく。日本の1960-70年代の学生運動も、この流れの中にあったと思う。

バックパッカーという、自由を求め自然の中で生きる最小限の荷物を背負い、旅に出るというスタイルもこの時代の流れから生まれる。

 

子供の頃、本や雑誌なんかでそんな自由さや精神を知り、そんな生き方や文化に憧れて、確か12歳の時に初めて自分のバックパック(フレームパック)を買って、野山に出かけてキャンプを楽しんだ。

その体験がベースとなって、今でもキャンプ好きなおじさんとして、犬連れキャンプを楽しんでいる。ワンコの乗り降りを考え、最近ミニバンに乗り換えたが、車中泊もできるし、キャンプ道具もたくさん積める。でも何より、その秘密基地的な空間が旅に出たいという欲求を駆り立ててくる。

 

さて、キャンプブームは1990年代にもあった。バブルが崩壊し、より安価で経済的な楽しみを求めてキャンプ人口が爆発的に増えたと言われている。いつの時代にも登山やツーリングキャンプを楽しむキャンパーはいるが、このブームは家族で楽しむファミリー層が増えたことが大きな特徴だ。だがやがて、子供が大きくなって部活なんかでキャンプに行かなくなるとこのブームも終息していった。

 

今のキャンプブームは、その頃の子供たちが大人になって再びキャンプを楽しんでいるともいわれている。またSNSなんかでいろんな情報が手軽に得れることも影響しているらしい。ブームとともに全国のキャンプ場も整備されて、女子が一人でキャンプするなんてことももはや珍しくもない(笑)

旅の宿泊手段のひとつであったキャンプから、食事や焚火、ギアの性能など、キャンプそのものを楽しむというスタイルに変わっていることも面白い。

 

だが、その背景にはもっと大きなエネルギーの潮流がある(と、思っている)。先の見えない、問題が山積みの地球で、それでも根本的な解決を先送りしてばかりの、自称、世界各国の指導者や政治家たち。

 

社会がある種の閉塞感に包まれたとき、その閉塞感を打ち破ろうとするエネルギーが生まれるのは必然でもある。かつてのヒッピー文化ではないが、身の丈に合った心地よい自由な居場所を求めて、人は自然の中に出かけていくのではないか、そう思っている。

 

 

 

 


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北出敏行

北出敏行

代表取締役
ワンコとキャンプが大好きです。キャンプスタイルは、夫婦+ワンコ、ここ20年、ずっと4匹のワンコと暮らしてきましたが、立て続けに2匹(バーニーとミニチュアダックス)をお空に還し、今はボーダーコリーのまりりん(女の子)、黒ラブのアンディ(男の子)との生活を楽しんでいます。
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