新型コロナウィルス関連で、北海道の木材卸の会社が倒産した。
海外産木材の調達ができなくなったことが大きな原因らしい。
この会社だけでなく、今日本は多くのものを海外に依存している。住宅資材のトイレやユニットバスが中国から入ってこなくなったことはニュース等で騒がれたが、美容業界においてもドライヤーの部品が調達できなかったりと今現在欠品となっているものも多い。
でも、ここで一番気になるのはやはり食糧の事だ。今の日本はたくさんの食糧を海外に頼っているし、戦争で負けた日本はアメリカの政策によって食糧自給率を下げてきたし、農作物の種子も一代限りのF1種子をアメリカから輸入している。つまり今年獲れた作物の種子で、来年の作物を作ることができないということだ。
同じ戦争に負けたドイツは、食糧政策に関しては戦勝国の言いなりにならず、食糧自給率を上げてきた。日本は残念ながらアメリカの言いなりになって自国の食糧政策を弱体化させてしまった。ちなみに遺伝子組み換え食品が普通に流通している国は、世界広しと言えども日本だけだ。
もし、このコロナな問題が長引けば行きつくところ食糧の問題となる。食材が足りなくなり、価格が高騰する。
その時になってようやくこの国は、食糧自給の大切さを思い知ることになる。国としての在り方を多くの人が考えるようになる。
新型コロナの問題は、確かに大変なことだ。世界中を巻き込んで、暗い影を落としている。でもこの問題のあったからこそ、本当に必要なことが見えてくる。
政府とは何か。
行政とは何か。
何故税金を払う必要があるか。
その税金はどう使うべきなのか。
仕事とは何か。
どう生きるべきか。
この問題が解決した時、その時こそこれらの問題を根本的に見直し、新しい社会を時代を創らなければならない。その方向に向かって、世界中が動き出すことを祈る。

北出敏行

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