自分は旅やアウトドアが大好きで、週末によくキャンプに出かけている。そして年老いた親とワンコの乗り降りのし易さを考えて、車をワンボックス(ヴォクシー)に変えてから、たまにワンコを連れての車中泊の旅を楽しむようになった。ちょっと車内をカスタマイズすることで自分だけの秘密基地感が楽しくて、その日の気分によってテント泊にしたり、車中泊にしたりしている。キャンプ場に泊まることもあれば、道の駅を利用することもある。

 

さて、「車中生活者」という言葉をご存じだろうか。

読んで字のごとく、車の中で生活をする人たちのことだ。

西田敏行さん主演の「星守る犬」という映画を思い出す。一匹の秋田犬と一緒に車で車中泊をしながら東北地方を旅するストーリー構成だが、ちょつと切ない哀しい映画だった。

さて、現在の日本では、この車中生活者は大きく分けて二つが考えられる。

ひとつは、定年後や現役でもリモートなんかで仕事をしながら、全国を車で旅する自由でお洒落なライフスタイルとしての車中泊生活。欧米ではバンライフといい、旅の形として定着している。

そしてもうひとつは、会社の倒産や派遣切りで職と家を失い、経済的な理由から仕方なしに車で暮らしている人たち。ある調査によると、全国の3割の道の駅で「車中生活者」がいることが報告されている。

ひとつは自由で華々しいライフスタイル。そして一方は悲しく切ない・・・。

キャンプブームの中で知ることになった、車中泊の光と影。

アベノミクスの中で顕著になった社会格差。年々縮小されていく社会保障制度・・・。

この先、この国はどこへ向かって向かっていくのだろう・・・。

 

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北出敏行

取締役会長
ワンコとキャンプが大好きです。キャンプスタイルは、夫婦+ワンコ、ここ20年、ずっと4匹のワンコと暮らしてきましたが、立て続けに2匹(バーニーとミニチュアダックス)をお空に還し、今はボーダーコリーのまりりん(女の子)、黒ラブのアンディ(男の子)との生活を楽しんでいます。

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