お昼時にお伺いした江別市のサロンさんの紹介で、駅前の中華料理屋さんで昼食を食べた。オーナーお薦めのひとつである「黒酢酢豚定食」を注文、美味しくいただいた。

この酢豚はイメージです
ついさっき、「黒酢酢豚食べに行ってくれてありがとうございます!」とメールを貰った。きっとお店の大将がサロンさんにお礼の電話でもしたのだろうと思う。
さて、自分が贔屓にしている全日空。月一配信のメールマガジン「ANAトラベルニュース」のコンテンツのひとつにCAさんが空港グルメや東京の街のグルメやお店なんかを紹介するコーナーがあって、ぜひその場所に行った時には尋ねてみよう!と思わず読み入ってしまうこともしばしば。
自分の知らない街の、隠れたグルメやマニアックなお店などはその街に住んでいたり、実際に歩いてみないと解らないことがたくさんある。車に乗って行動していると、そんな街の魅力や風情に触れることはほとんどないのが現状だ。仕事のついでにほんの10分でも時間をとって、お店を覗いてみたり、街の人と会話を交わしてみると、じつは一日がとても豊かに感じられたりする。だからテレビなんかでも、ある場所を旅して、そこに住む人と触れ合ったりする番組が視聴率もそこそこで長寿番組となることも多いのだろう。
話は戻る。
もともとはサロンさんの過去ブログの中で、その中華料理屋さんのことが書かれていたことがあった。その記事を読んで、機会があれば一度行ってみよう・・・と思っていて、それがたまたま今日の来店となった。
当然美容師であるオーナーのブログの内容は、髪やスタイルの事など美容に関することが多い。美容室を探している方々にとっては必要な情報ではあるが、ちょっと距離的に離れている場合なんかは「この美容室で髪を切って、その後ここでランチを食べて、帰りにこのお店でパンを買って・・・」という風に、その街で半日、あるいは一日過ごす楽しみ方を、その街の魅力を伝えることによって、距離のハンデを超えることがある。あの小樽の名店「政寿司」さんが、お寿司の事だけでなく、小樽の街の魅力そのものを伝えることで遠方からもお客様にも来ていただけると、かつて話されていたことを思い出した。
よく近所の異業種のチラシなんかを互いに置き合ったりしているお店を見かけるが、イマイチ効果は薄い。やるならブログに書いたりして自分の実体験として伝えることをお勧めする。
その地域に住む人々や個人店が繋がり、互いの仕事の質をより高めていくことで、町おこし・地域おこしを含めた、大企業とは異なるマーケティングが生まれてくる。商売も繁盛する。でも、それはやはり個人の体験・実感がベースになるものだと思う。そして、人と人との繋がりが強くなれば、そこは笑顔溢れた住みやすく安心して生活ができる魅力ある街に変わる。
これから日本が迎える超少子化・高齢化社会。もし年金や国の財政が破綻したって、我々は生き抜かなければならないのだ。まずは、互いに商売を支え合うという目的からでもいい。そこに生きる人やお店同士が繋がって、地域としての繋がりを紡いでいってほしい。そんな地域がたくさんできた時、そこには人に優しい住みよい社会がきっとできているはずだから。

北出敏行

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