秋のキャンプは、星空がとても奇麗で幻想的でもある。紅葉も美しい。虫も少なく快適。ただ、北海道の場合は、朝晩の寒さ対策として真冬並みの装備が必要となることもある。

20年ほど前、何度か雪中キャンプをした。

雪を積み上げ、水をかけて固め、雪用のノコギリでブロック状に切り出し、それを1.5メートルくらい積み上げて風除けを作り、その内側に冬用テントを張る。その上からブルーシートを被せる。床を厚くして冷気を防ぎ、厳冬期用の寝袋で一夜を明かす。それが自分にとっての、当時当たり前の冬キャンプだった。暖は焚火でとるくらいしかなかったが、当時は焚火台なんかない時代だったので、石の火床を作ったりして対応していた。

テントを張るまでの作業がかなり大変なので、決して快適とは言いがたい、好きだからできるキャンプであった。

 

さて、北海道はゴールデンウィークのキャンプでも雪が降ることがしばしば。そんな時は、出来る限りの厚着とホッカイロ、そしてシェルター内にBBQコンロを持ち込んで暖をとる…というのが今年までの我が家のキャンプ。でもそれが、当たり前だと思っていた(笑)。

 

30年近く前のゴールデンウィーク・キャンプのスナップ写真。 場所は、支笏湖ポロピナイキャンプ場 (現在は閉鎖中) 。 愛犬のロック、オールドタウンのカヌー、小川テントのタープ、ヨーレイカのテント・・・懐かしい!

しかっし・・・!

今年のゴールデンウィーク、雪こそ降らなかったがとても寒いキャンプとなった長万部で、隣にテントを張ったキャンパーさんが、なんとシェルター内に薪ストーブを持ち込み暖をとっているではないか!?

昨今のキャンプの様子をInstagramを拝見しても、多くのキャンパーさんがシェルター内に薪ストーブや灯油ストーブを持ち込み快適に寒い季節のキャンプを楽しんでいることを知った。キャンプグッズも昔とは比べ物にならないくらいお洒落に進化していて、正直時代は変わったと思いつつも、こんな手軽に寒い季節のキャンプが快適に過ごせるなら、キャンプ遊びがたくさんの人に受け入られてブームのなるのも分かる気がした。

勿論『キャンプはこうあるべきだ』などとストイックな持論がある訳でもないので、秋のキャンプに向けて標高3000mでも安定して使用でき、しかも車で運んでも灯油漏れの起こさないタンク構造になっているキャンパー愛用の灯油ストーブ・フジカハイペットを購入して快適キャンプ計画を練っている(笑)

 

かみさんが白い一瞥をくれた白いストーブ(笑)

自然の中でお酒を飲むと、不思議だがあまり酔わない。焚火を囲んでの語らいは、妙に素直な自分になれたりしてとても素敵なひと時となる。落ちてくるような天の川に感動したり、夜の静けさに驚いたり、都会の日常では決して体験できない、人と宇宙や自然とのかかわりを再認識させられたりもする。

秋のキャンプも魅力満載なのだ。

 

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北出敏行

取締役会長
ワンコとキャンプが大好きです。キャンプスタイルは、夫婦+ワンコ、ここ20年、ずっと4匹のワンコと暮らしてきましたが、立て続けに2匹(バーニーとミニチュアダックス)をお空に還し、今はボーダーコリーのまりりん(女の子)、黒ラブのアンディ(男の子)との生活を楽しんでいます。

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