今週月曜日、神戸で開催された(株)ヴィーダフルさんの感謝祭に出席。全国から250名の美容関係者が集い、とても楽しい時間を過ごさせていただいた。挨拶をさせて頂く中で少しだけ触れた「50歳からのパーマ&カラー」について整理してみたいと思う。
人生50年といわれた時代は今は昔。2020年日本の女性人口は、ついに50歳以上が半数を超える。
ちょうどバブル絶頂期の、日本という国が世界で一番輝いていた頃に青春期を過ごした人たちが50歳から65歳となる訳だが、子育ても一段落したこの年代層は消費パワーでも傑出していて、日本の消費トレンドはこの年代層が中心となっている。
家電メーカーなどはいち早くこのトレンドに対応していて、軽い掃除機、足元を暖めるエアコン、背の高すぎない冷蔵庫などを発売している。
さて、この年代層は美意識も高く、アンチエイジングに対しても90%を越える人たちが関心を示している。
レディースアデランスやフォンテーヌなどのカツラ=ウィッグの売上げも、全体売上げの60%は女性用で、お洒落の一環として日常的に手軽に使用するものという意識に変わってきている。ちょうど10年ほど前から若い子のウィッグが当たり前になったが、それは美容室にとってのパーマ客の減少に他ならなかった。
また、花王ソフィーナは「変わるよ!新50代からのキレイ相談室」というwebsiteを開設し、お肌の悩みやメイクのポイントなどにも対応し、自社製品の購入に繋げている。当然花王さんほどの大企業は綿密なリサーチを行なっている。その結果、50代60代の世代も多くの人がwebを活用しているという判断なのだろう。内容的にもQ&Aが充実していて、とても勉強になる。一度覗かれてみることをオススメする。
美容師さんの中にはwebが苦手という人が少なくないが、その苦手はそろそろ克服しなければならない時代なのかもしれない(笑)
本題に入る。美容室もそろそろ50代以上をターゲットにした専用メニューを打ち出してもよいのではないか? あるに越したことはないが、何も育毛系ばかりがアンチエイジングではない。子供のような艶髪、抜毛や細毛対策、頭皮ケアに特化したパーマやカラーなども立派なアンチエイジングメニューになりうる。
カタチを作ったり色を入れたりすることは、今は自宅でも自分でも出来る。サロンでしか出来ない付加価値をどうお客様に伝えていくのか? 店販品も含めて今一度、考えてみてはいかがでしょうか。

北出敏行

最新記事 by 北出敏行 (全て見る)
- 還暦記念旅行第二弾 東北編➁ - 2023-11-17
- 還暦記念旅行第二弾 東北編① - 2023-11-15
- 民主主義の危機 - 2023-10-05