10月1日より、また、多くのものの値段が上がった。
イギリスのファイナンシャル・タイムズ紙によると、この1年日本に輸入されている食品の価格は約48%も上昇しているそうだ。加えて、これから厳しい冬を迎える北海道の必需品・灯油も道内では1リットル当たり20円以上の値上げになるそうだ。
円安やウクライナ戦争の影響もあるが、いったい日本の政治というか外交政策はどうなっているのか。今までも、そして今も、海外に多額のお金をばら撒き続けているが、いったい何のためだったのか。日本は世界のATM、世界のゴミ捨て場とさえ言われていることをどれだけの国民が知っているのか。そして国内に関しては雀の涙程度の僅かな政策ばかりで国民生活はますます貧しくなるばかりだ。
「豊かで安全な国」といわれていたことも今は昔。世界に類を見ないほど食品も化学物質まみれで、世界一安全な水道水ももはや幻想にすぎない。平均賃金もG7では最低(アメリカの55%)で、お隣の韓国よりも低い。先進国、経済大国とはもはや言えない国となった。
マスコミも政府と一緒になって消費税の安さを煽るが、社会保険料を含めた租税負担率は世界最高水準の56%。同様の負担率の北欧では教育費や医療費無料、充実した社会福祉や手厚い年金など、多くが国民生活のために使われているが、日本では40年国民年金を支払っても、その年金では生活できない最低水準(約6万円)。しかも今年、さらに年金額が下がっている。
にもかかわらず、国会議員の報酬は世界でも突出して高額でやりたい放題。まるで昔の時代劇に描かれていた悪代官が庶民を苦しめる構図と何ら変わらない。
何故、国民は怒らないのか。何故、それに反対する国会議員がいないのか。不思議でならない。
この国はもう、終わっているのではないか・・・。

北出敏行

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